知恵ビジネスプランコンテスト

京友禅手染め絹の眼鏡拭き"おふき"で新市場の開拓
株式会社日根野勝治郎商店

近年、着物の需要は縮小する傾向にあり、この厳しい背景のもとで職人の高齢化や後継者不足などが課題となっている。一方、インバウンド需要の拡大によって、伝統産業が見直され、クールジャパンの魅力が高まっていることに注目。染色加工業に携わる同業3社 ((株)関谷染色、(株)美和、安藤染工) と共同で「SOO(ソマル)」というブランドを立ち上げ、京都を訪れる観光客に向けて、京友禅の伝統技法を活用した土産品をプロデュースする事業を展開する。

今回、新たに開発した"おふき"は着物の正絹生地を使った眼鏡拭きで、手染めならではの美しい色柄に加え、しなやかな風合いで静電気が起きにくいなど機能性に優れているのが特徴。インターネットなどでは提供せず、京都での限定販売とすることで、商品の希少価値を高め、眼鏡ユーザーの日常アイテムにとどまらない、観光客向けの土産として幅広い需要を掘り起こしていく。着物に比べると、価格が手頃で商品回転率が高いうえ、生地が小さく染めやすいことから、経験の浅い若手友禅染職人の活躍の場としても提供することで、担い手が不足する業界の課題にも対応する考えだ。今後は、タブレットやスマートフォン用の関連商品も開発し、レパートリーを増やしていく。

中小企業は必ずしも経営資源に恵まれているわけではないが、4社それぞれの強みを生かして役割分担し、商品の企画開発はもちろん、製造から営業、販売まで行うことで、自社だけでは難しかった効率の良い運営を実現していく。ものづくりの新たな可能性を拓くビジネスモデルといえるだろう。

■委員長の目

友禅染に携わる同業4社が協力して、京友禅技術の継承と新しい市場開拓を目指し土産物市場に参入する。絹素材、手染技術、デザインを生かした眼鏡拭き「おふき」は単に機能性だけでなく、京都ならではの土産物として、また、デザインを生かしたインテリア小物として外国人観光客へのアピールも期待できる。

<会社概要>
株式会社日根野勝治郎商店
代表者 : 日根野 孝司
住所 : 京都市上京区元誓願寺通東堀川東入西町454
TEL :075-222-0381
Web : http://soo-Kyoto-soo.amebaownd.com/
<事業概要>
染色加工業

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