知恵-1グランプリ

フッ素DLC超高密度炭素素材の開発・販売
株式会社大木工藝

創業以来41年間、炭素の優れた機能や効果を活用して、世の中にない商品開発に取り組み、超高密度炭素が持つ遠赤外線効果で肩こりを緩和するネックレス、炭素遠赤波動でご飯をふっくら炊き上げるIH炊飯器、汚水を浄化する炭素エコブロックなど、その範囲は健康や食、環境など多様な分野に及んでいる。京都近辺の多くの大学との産学共同研究に取り組むなど、外部に埋もれた知的シーズの発掘にも意欲的だ。

今回のプランでは、これまでに培ってきた機能性炭素の研究成果を活かし、フッ素をイオン注入するダイヤモンドライクカーボン処理を実施し、新たに抗菌効果と安全性を高めたオリジナルの超高密度炭素を開発。炭素に関する豊富な研究成果とノウハウを活かし、単なる素材提供メーカーの枠を超えて開発素材を活用した最終商品を具体的に完成させた形で提案することで、完成品メーカーとの取引を開拓していく。 まずは、口臭予防や歯並び強制などオーラルケアへの関心が高まっている中、常温下でも体温の熱で温められると遠赤外線を放射するという素材特性を活かして、歯周病関連市場に向けた歯ぐきのマッサージ器具の開発提案を行う予定だ。大手歯科器材メーカーとの連携や、公的機関、学会からのバックアップなども模索中で、その商品や技術のニーズは拡大していくと予想される。

炭素は極めて有用性の高い素材であり、歯周病関連市場以外でもまだまだ未知なる可能性を秘めている。研究開発型企業として磨き上げてきた強みを活かすチャンスは、これから広がっていくに違いない。


遠赤外線効果のある歯ぐきマッサージ器具の開発を提案


同社の根幹となるのは、
高度な研究開発


■審査委員長の目:龍谷大学 教授 佐藤 研司

同社は、創業以来、炭素をテーマとした研究開発を続け、素材の開発・提供だけでなくその特性を活用した最終商品を具体的に完成させた形で取引先を開拓していくというスタイルを踏襲してきた。 同社の研究開発力だけでなく、最終商品としての企画力や新たな市場開拓に向けての提案力は独自性があり、今後の事業展開に期待できる。

<企業情報>
株式会社大木工藝
代表者 : 大木 武彦
住所 : [本社]大津市中野三丁目4-13
    [京都営業所]京都市中京区新町通夷川下る二条新町707-1
TEL : [本社]077-549-1309
    [京都営業所]075-255-2418
Web : http://ohki-techno.com/
<事業内容>
炭素素材製品の研究開発

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