知恵ビジネスプランコンテスト

絹ガラスの製品ラインアップの充実による本格展開
株式会社伊と幸

国内に独自の生産背景を持ち、「日本の絹」の最高峰として知られる白生地商品を数多く企画・提供している。数年前には、これまで培ってきた和の審美眼を生かして、絹織物を板ガラスの間に挟んで封入した「絹ガラス」を開発。合わせガラスにすることで、絹織物は黄変退色することなく、美しさを永続的に保つことができる。また、紫外線透過をカットする効用や、万一ガラスが割れても飛散を防ぐなどの機能に加え、ガラス小口の特殊加工により湿気・水の浸潤から保護できることから、インテリアだけでなく、建築用内装資材としての用途も広がっている。

現在、絹ガラスには主として、他産地の生地が用いられているが、京都の地域ブランドである丹後の織物の使用に向けて、建築・内装用資材の規格幅に合わせた織機を導入し、製織を試みていく。従来の織りや刺繍中心の生地だけでなく、丹後で織り出す絽や紗とよばれる独特の透かし目に、和装用引き染め技法を融合した「絹ガラス」をラインナップに加えることで、より魅力のある提案を目指す。

今、オリンピックに伴うインバウンド需要が拡大し、ホテルやゲストハウス、マンションなどがどんどん建設されている。和の文化をスタイリッシュに演出する絹ガラスは、様々な物件の個性を輝かせる資材として注目されていくだろう。また、同社の取り組みが広く展開していくことで、丹後の織物産地の魅力が見直され、新たな用途開発によって、地域活性化につながっていくと期待される。

■委員長の目(龍谷大学 名誉教授 佐藤 研司)

商品の独自性が高く、大きなポテンシャルを持っている。さらなる市場拡大を目指すための課題の洗い出し、解決のための方策の検討など、他社と連携を図ることでそれらを解決したプランとなっている。建材という多種多様な素材の中で、差別化された商品を生み出し続けるプロデュース力に期待ができる。

<会社概要>
株式会社伊と幸
代表者 : 北川 幸
住所 : 京都市中京区御池通室町東入竜池町448-2
TEL : 075-254-5884
Web : http://www.kimono-itoko.co.jp/
<事業概要>
絹・人絹織物製造卸売業

閉じる