知恵ビジネスプランコンテスト

古材を独自規格の部材に標準化し、システムキッチンや家具として再生
株式会社丸嘉

同社は、150年以上5代にわたって木材業を営んできた。平成17年からは、解体された京町家などの古材を買い取り、アンティークウッドや住宅意匠部材として販売する事業を展開し、京町家サロンショールーム「古材・床板倶楽部」をオープンした。木材の専門知識を持った女性スタッフが顧客のライフスタイルに合わせた商品を提案し、内装などにこだわった店舗オーナーや設計事務所、古材の愛好家などに喜ばれている。

今回のプランは、全国の古民家等から仕入れた梁や板、大黒柱等の古材を製材加工し、システムキッチンやテーブルなどの家具にして販売する事業である。一般的な古材家具のように一点ものとして加工するのではなく、一つひとつ状態が異なる古材を30種類以上の独自規格の部材にし、それらを組み合わせて、量産可能な家具やシステムキッチンにしている。京都工芸繊維大学の野口企由教授などと連携し、古材の持つ趣のある懐かしい風合いを残しつつ、デザイン性と機能性にもこだわった。

これまでの古材家具は、古材の特性から一点ものがほとんどで、気に入ったものに出会うことが難しかった。しかし、部材に標準化という発想で、工芸品的要素が強い古材家具に工業製品的な要素を付加した。住宅メーカーや設計事務所をはじめ、これから家を建てようとする施主や家具販売店など、顧客のすそ野は大きく広がっている。廃棄物になることも少なくなかった古材の活用の場を広げるプランであり、環境面においても大いにアピールできる。

■審査委員長の目

一つひとつ状態が異なる古材を規格化された部材にすることで、古材の魅力を活かしつつ、ある程度の量産に対応した点が従来の古材家具等にはない優位性である。システムキッチンと家具では市場が異なると思われるが、その販路開拓を含めて提案力が試される。材料の調達を含めたトータルなビジネスモデルとして事業計画を作り上げてもらいたい。

<企業情報>
株式会社丸嘉
代表者 : 小畑 隆正
住所 : 京都市伏見区横大路貴船114
TEL : 075-622-1408
Web : http://www.kozai-ichiba.jp/
    http://www.maruyoshi21.com/
<事業内容>
天然木フローリング輸入販売、古材の販売・買取・ネット販売

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