知恵-1グランプリ

走行用エンジンで発電する自己完結型EV用急速充電車
株式会社三輪タイヤ

同社は、運送会社等の顧客に店頭まで来てもらうだけでなく、顧客が指定する時間、指定する場所に、自ら出向いてタイヤ交換や補修等を行う出張サービスを展開し、価格のみに頼らない付加価値の創出で、顧客のすそ野を広げてきた。独自開発した移動サービス用の車両は、全国の同業他社であるタイヤ販売店から引き合いがあり、地震体験車等の特装車は自治体や大手企業から「車両を製作してほしい」という注文が舞い込んでいる。

今回のプランでは、新開発のオルタネーター、蓄電池、充電器をオール・イン・ワンで搭載した移動用急速充電車「Q電丸」が完成し、電気自動車(EV)ユーザーへの充電サービスに活用する。さらに、充電スタンドの設置が迫られている高速道路会社や国道事務所、ロードサービスを行う事業所などに対して、車両だけでなく、発電・蓄電・充電のシステムを販売したり、技術・ノウハウを提供していこうとするものである。従来、走行用エンジンで発電する車両は、エンジンの変動する回転数に対応することが難しかったため、発電が不安定で、大容量化できなかった。しかし同社は、これまで培ってきた自社技術をさらに進化させ、永久磁石と電磁石との組み合わせ構造のローターを採用したまったく新しい超小型大容量オルタネーター(発電機・整流機)を開発したことにより、常時安定した電力供給が可能になった。

特装車として陸運局からのナンバー取得はもちろん、走行中に自家発電し、同時に蓄電でき、狭い路上や観光地などでも容易に電源を確保できることが特徴である。また、防災意識が社会的に高まりつつある中、緊急災害用電源車としての活用も広がっていくだろう。

時代のニーズに対応し、様々な市場での展開が期待される。


■審査委員長の目:龍谷大学 教授 佐藤 研司

特許出願中の超小型大容量ハイブリッド構造のオルタネーターにより、トラック走行用エンジンで「発電」「蓄電」「充電」が可能な「Q電丸」は同社独自のものである。EVの普及にはなお時間を要するものと思われるものの、固定式充電インフラの補完や災害対応、車両だけでなくロードサービスカー等の既存車両へのシステム販売など今日的なニーズに合致した用途開発が求められる。

<企業情報>
株式会社三輪タイヤ
代表者 : 三輪 智信
住所 : 京都市山科区小野鐘付田町10‐2
TEL : 075-571-2476
Web : http://www.miwa-tire.com/
<事業内容>
自動車用タイヤ・ホイル小売およびメンテナンス

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