経営相談・支援

経営相談・支援事例

  • 創業から事業拡大まで
    成長段階に寄り添う商工会議所の伴走支援

  • 喫酒幾星 代表 織田 浩彰 さん

香りも楽しめるハーブリキュール専門バー「喫酒幾星」。2014年の創業から現在に至るまで、京都商工会議所がどのように寄り添い、事業の成長を後押ししてきたのだろうか。その軌跡を辿る。

喫酒幾星

創業計画は1人で悩まない

代表の織田浩彰さんと商工会議所の出会いは 2014年。きっかけは「喫酒幾星」の創業時の融資のタイミングだった。当時、創業計画書の作成を支援したのが大竹経営支援員(以下、大竹)。

喫酒幾星 創業計画は1人で悩まない

お店のスタイルやコンセプト自体は、創業を考え始めた段階から織田さんの頭の中にあった。しかし、実際に創業計画書を書き始めてみると、具体的に考えていたつもりが、思いのほか書けない項目がたくさん出てきたという。そこで、大竹は織田さんの想いにひとつひとつ耳を傾け、作成のポイントを丁寧に説明。おかげで、計画書作成を通じて自分の考えが不足していた部分に気づくことができ、結果的にスムーズにオープンできたのだ。

「創業者というものは想いや構想は十分すぎるくらいあるもの。でもその想いを具体的にビジネスの形に落とし込むのは想像よりもはるかに大変な作業。商工会議所は、事業内容が漠然としている段階でも一緒に考えてくれるため、まずは相談してみることがおすすめ」と織田さんは語る。

喫酒幾星 創業計画は1人で悩まない

創業後も切れ目なく続くサポート

2014年4月に無事オープンを迎えた後も、大竹から提案された補助金を活用。ガス設備や棚の増設など、店舗のさまざまな設備を整えることができた。「私もそうでしたけど、創業当初は自己資金が少ない事業者さんも多く、利益もまだそれほど出ていないため、設備などにお金をかける余裕がないんですね。だから補助金を設備投資に活用できたことは本当に大きな助けになりました」と織田さんは当時を振り返る。

喫酒幾星 創業後も切れ目なく続くサポート

転機は2020年、コロナ禍による酒類提供の自粛だ。バーにとって酒類の提供ができないという事態は、まさに存続の危機。そこで織田さんが新たな事業展開として考え出したのが、ハーブやスパイスから香りのエッセンスを抽出したノンアルコールスピリッツだ。蒸留設備の導入を検討していたところ、当時の担当経営支援員のアドバイスを受けて「事業再構築補助金」を活用し、ノンアルコールバー「幾星 京都蒸溜室」のオープンへとつながった。

喫酒幾星 創業後も切れ目なく続くサポート

商工会議所全体で経営者を支える安心感

大竹の異動後も、経営のさまざまな相談を通じて、後任の経営支援員ともつながりを大事にしてきた織田さん。ずっと同じ方に担当いただく良さもあるが、顔見知りの職員が増えることは、味方が増えたような安心感があるという。「商工会議所を訪ねれば、必ず知っている人が誰かいてくれる。支援員の方々もさまざまな部署で経験を積み、幅広い知識を持っていらっしゃる。私のような小規模事業者にとって、こんなに心強いことはないですよ」と織田さんは笑う。

喫酒幾星 商工会議所全体で経営者を支える安心感

10年以上のお付き合いとなった今、お店には商工会議所のイベントで出会った人が来店することもあり、ネットワークは広がっているのだそうだ。その喫酒幾星は、本年1月に新たに法人を立ち上げ、さらなる成長を目指している。今でもたまに顔を出す大竹は「次のステージに進まれても、成長段階に応じた支援メニューをご案内し、商工会議所全体で引き続き応援していきたい」と語った。

喫酒幾星 商工会議所全体で経営者を支える安心感

経営支援員より

産業振興部 商工振興課 大竹経営支援員
  • 創業相談では、事業者さんの頭の中にある構想を丁寧に伺い、計画書として形にできるようサポートしています。織田さんのように創業から現在まで長くお付き合いしている事業所さんも多く、事業が進むたびに見える世界が広がり、その歩みをご一緒できることを嬉しく思います。

  • 喫酒幾星 産業振興部 商工振興課 大竹経営支援員
喫酒幾星

祇園にあるバーで、自社薬草園で育てたハーブを用い、液体窒素や独自の蒸留技術で生み出す“飲む香水”のリキュールが楽しめる。清水五条のノンアルコールバー「幾星 京都蒸溜室」も運営。

所在地 京都府京都市東山区弁財天町15 スペース新橋3F東
電話番号 075-551-1610
営業時間 17:00〜0:00
ホームページ https://www.ixey26.com/