経営相談・支援事例
環境の変化や人手不足を背景に着手した業務改革。石田社長は、商工会議所の伴走支援を受けながらデジタル化やAI活用を進め、成長への道を切り開いていった。
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環境の変化をきっかけに進んだデジタル化
石田さんと京都商工会議所の関わりは、担当税理士から「多様なサポートが受けられ、勉強になる」と勧められ、2013年に入会したことに始まる。最初は、商工会議所の主催するさまざまなセミナーにも積極的に参加。販路開拓や人材育成について学びを深めていった。それから、商工会議所の行う展示会にも出展し、着物刺繍や祭り刺繍、家紋刺繍額の制作販売を手掛ける同社は、自社製品の販路拡大に取り組んできた。こうした挑戦は、自社の可能性を広げる場となると同時に、展示会で一緒になった経営者とのつながりを増やす機会にもなった。一人では対処が難しい悩みも、同じ経営者の目線でアドバイスしてもらえる同業者の仲間の存在は、事業を進める上で大きな支えとなったという。
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同社がデジタル化を本格的に取り入れるきっかけとなったのは、コロナ禍で必要に迫られたリモートワークであった。同じ頃、家族が東京での出産を控え、「私がいなくても離れて回せる仕組みを整えたい」と、遠隔で業務を継続できる方法を模索していたことも背景にあった。商工会議所に相談したことで、ITツール会員優待を利用してGoogle Workspace等を導入することにした。もともと機械やパソコン操作に抵抗のなかった石田さんは、新しい取り組みにも柔軟に対応し、クラウド活用による業務の効率化と省力化を実現した。
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“人手不足”から始まった業務の見直しとAI活用
2025年、新たに同社の担当となった泉経営支援員(以下、泉)への最初の相談は人手不足。状況をヒアリングした泉から、「これまでもITツールの導入にも積極的だった石田さんであれば、人の採用だけを解決策とするのではなく、導入してきたITツールのさらなる活用や、非効率な業務の洗い出しによって効率化を図ることもできるのではないか」と提案を受けた。その後、商工会議所主催のIT活用セミナーに参加した石田さんは、同様の視点に触れ、本格的な業務改善に踏み出す決意を固めた。
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泉とともに業務の棚卸をした結果、ECサイトからの受注内容の転記や確認といった単純作業に工数がかかり、商品制作のボトルネックになっていることが判明した。そこで泉は、効率化を実現できるITツールの紹介や専門家への相談に加え、同社が既に導入していたGoogle Workspaceのさらなる活用にも着目した。当時のプランでは高度な生成AI機能を活用できなかったため、泉はAIの活用場面やプロンプトの入力方法等、実演を交えてレクチャーし、生成AIをフル活用できる上位プランへの移行を提案した。
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これからの歩みと、寄り添い続ける支援
受注から商品制作に至る業務の効率化については、クラウドシステムに詳しい専門家への相談を通じて既存アプリの使い方を見直し、コストや負担を抑えつつ改善を図る方法を選択した。また、生成AIは各種の文書作成や売上データの解析作業などに活用され、着実にその活用範囲を広げている。「石田さんが新しい挑戦に前向きだったので、提案するのが楽しかった」と泉は振り返る。
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石田さんは「生成AIの活用が進んだのは泉さんの提案がきっかけ。それだけでなく、これまで担当していただいた多くの経営支援員からも、それぞれのスタイルで大変勉強になる支援を受けてきた」と語る。セミナーでの学びや、展示会などを通じて築いた経営者とのネットワークも、日々の成長を後押しする大きな原動力となっている。
今後は次世代への事業承継も見据え、若い世代が「ここで働きたい」と思える魅力的な職場環境づくりを進めていく考えだ。新しい時代に向けた石田さんのさらなる飛躍と、商工会議所による支援はこれからも続いていく。
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経営支援員より
中小企業支援部 ビジネスサポートデスク 泉経営支援員
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石田社長は常に未来を見据え、新たな挑戦を続けておられます。そんな中、長きにわたり商工会議所を頼りにしてくださることに感謝しています。生成AIの進化など、激動の時代においても、刺繍という日本の素晴らしい技術を次世代へ繋ぐ企業として、今後の更なる成長を支援してまいります。
株式会社三京
1966年創業。京都・太秦の地で、着物刺繍や祭り刺繍、家紋刺繍額など幅広い制作販売を行っている。昔ながらの刺繍技術を守りつつ、新しい技術も積極的に取り入れ、より良い品質を追求している。
| 所在地 | 京都市右京区太秦森ケ西町27-17 |
|---|---|
| 電話番号 | 075-873-5241 |
| ホームページ | https://www.shisyu.net/ |
