経営相談・支援事例
白檀をベースにした「あわく、はかない」香りのブランドを展開する合同会社Byaku。櫻井さんは、経営支援員と出会い伴走支援を受けながら、販路開拓や事業計画の磨き上げを重ね、着実な成長を遂げていった。
![]()
この人!と思える経営支援員との出会い
2020年、代表の櫻井さんは、起業を機に知人の紹介で京都商工会議所に入会した。当初、スキンケアと香りのオリジナルブランドを展開していた同社は、その翌年度に実施された「京都知恵産業フェア」に申し込む。
![]()
この展示会を担当していたのが津川経営支援員(以下、津川)である。櫻井さんが感じた第一印象は「100聞いたら120返してくれる。何かあればこの人に相談すればいいという安心感があった」というものだった。
初めての出展にもかかわらず、ブースは多くの来場者でにぎわいを見せた。他の展示会に独自で出展したこともあったそうだが、区画はコンパクトながら“京都”のブランド力のもとで出展できる知恵産業フェアの価値の大きさを実感したという。また、ブランディングの専門家である展示会のプロデューサーからの助言も大きな糧となった。「やりたいことをぶつけながら壁打ちを重ねることで、香りのイメージをより具体的に膨らませることができた」と当時を振り返る。
![]()
きっかけはいつも京都商工会議所
その後「知恵-1グランプリ」にチャレンジ。「白檀の香りのオーガニックミスト 」という現在の事業に絞り込み、最終審査まで進んだ。津川から「もともと肌に直接使うスキンケア商品を扱っていた実績を生かして、成分の安全性を打ち出すべき」とのアドバイスを受け、事業計画を練り上げた。結果的に受賞には至らなかったが、「自社の強みや他社には真似できない独自性を再認識する貴重な機会になった」と語る。
![]()
最近では「飲食店用ディフューザー」事業を新たに開始した。事業計画書を仕上げた経験は、小規模事業者持続化補助金の申請書作成に活かされ、津川のサポートも受けて、採択につながった。このディフューザーは、京都だけではなく他の地域からも問い合わせがあり、現在試験運用を進めている。
また、展示会でのつながりをきっかけに、大垣書店とのコラボレーションが実現。さらには昨年の大阪・関西万博で、関西パビリオン京都ブースへの出展を果たした。この出展をきっかけに、京都府立植物園との1年間にわたるコラボレーションも実現した。このきっかけも「京都らしいストーリー性のある商品だからこそ、ぜひ挑戦してみては」という津川の一言が後押しとなった。万博への出展を機に、国会議事堂内での取り扱いも決まるなど、事業は大きく飛躍している。
![]()
人の熱心さこそ、京都商工会議所の魅力
津川は展示会に必ず来場し、その場でフィードバックを行うなど、常に寄り添う姿勢で支援を続けてきた。だからこそ、成果が出た際に真っ先に報告したい相手も彼女だと櫻井さんは語る。「白檀は一人では大きくなれない木。人も同じように、周囲の支えやつながりがあってこそ。商工会議所の価値もそれと似ている気がします」と櫻井さん。その言葉に対し津川は「新規事業、販路開拓、補助金申請など、何に対しても前向きに挑戦されている姿が印象的。うまくいったときに必ず報告してくれることが何よりうれしくて、経営支援員として信頼関係を感じています」と応える。
![]()
今後もさまざまなことに取り組んでいきたいと語る櫻井さん。それに応えて津川は新たに商工会議所が企画した商談会へのチャレンジを勧め、「私たちも全力でフォローしていきますよ!」と、これからのさらなる成長に向けて力強く背中を押している。
![]()
経営支援員より
中小企業支援部 ビジネスサポートデスク 津川経営支援員
-
櫻井さんの前向きな挑戦を創業時より伴走支援でき、誇らしく思います。何度も対話を繰り返し、成果を共に喜べる信頼関係を築けたことが私自身の支援員としての原動力にもなっています。京都知恵産業フェアや商談会などの販路開拓事業は、自社の強みを磨き、事業を大きく飛躍させる絶好の機会です。多くの事業者様にチャレンジいただきたく思います。
合同会社Byaku
世界的にも希少な香木・白檀(びゃくだん)の香りを取り入れたオーガニックミストを展開。京料理の手法を取り入れた独自の調香で、素材の魅力を引き出している。
| 所在地 | 京都市左京区岩倉幡枝町601番地21 |
|---|---|
| 電話番号 | 075-254-6091 |
| ホームページ | https://byakukyoto.com/ |
