京都ならでの地域の特性や強みを活かし、新たな価値観を創出している元気な事業者を紹介します。

伝統と匠の技を活かす「和」の空間
株式会社丸二　［下京区］
http://www.maruni-kyoto.co.jp/

明治35年、表具師として創業後、和室の内装材卸を営むが、襖紙として使われてきた「京からかみ」はライフスタイルの変化に伴い需要が減少。そこで、今一度その魅力を現代の住空間に再現するため、壁装材に着目。古来の版木や匠の技を活かした伝統美に加え、防火認定の取得など機能性も高め、旅館や個人宅にも採用されている。また、自ら唐紙を刷ることのできる体験キットや、モダンな生活雑貨なども商品化。展示会やメディアでの情報発信がきっかけとなり、同社への問い合わせが急増している。さらに、今秋には「京からかみ」の利活用策を提案するギャラリーを開設予定。

顧客ニーズに応える「エコ窓」
サン・ウインド株式会社　［宇治市］
http://www.sun-wind.jp/

大手アルミサッシメーカーの販売代理業を営む同社は、顧客の多種多様な要望に柔軟に応えるため、3年前からオリジナル商材を開発。性能やコスト、安全性、取扱容易性など顧客の潜在ニーズを掘り起こし、商品提案している。特に、「セルフメイク・ペアガラス」は、既存の窓ガラスに樹脂のパネルを取り付けるだけで断熱・結露対策が可能。低コストな「エコ窓」として、サッシの取替えが困難な賃貸マンション居住者からも注目を集めている。また、省エネや断熱など「エコ窓」による自然を活かした快適な生活を提案するセミナーや情報発信も行い、顧客から厚い信頼を得ている。

[知恵ビジネスレポート]　京都新聞(6月29日朝刊)掲載  

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