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ヒアリングレポート27
株式会社 八代目儀兵衛

代表者 代表取締役社長 橋本 隆志
所在地 京都市下京区西七条北衣田町10
会社概要
  • 会社設立 2006年8月
  • 資本金 880万円、従業員 9名
  • 年商 30千万円
事業内容
米の卸・小売及び関連商品の販売、飲食業
WEBサイト http://www.okomeya.net/

取材日/対応者:平成21年1月14日(水)/ 代表取締役社長 橋本 隆志

強み

京都に代々続く米穀店として、全国の産地銘柄に精通。独自のブレンド技術を保有。(5つ星お米マイスター・米食味鑑定士)
特許出願中のお米の精米方法。

知恵のつかいどころポイント

お米の目利き力と生産者と消費者の間に立つ強みをお米商品演出力に活かす

市場開拓型・アイディア段階

お米の目利き力と、生産者と消費者の間のサプライヤーの立場という強みを活かし、いかに顧客にお米の良さを伝えるか、お米をどうプロデュースしていくかを工夫。「お米を使ったスイーツの開発」、「お米を美味しく食べてもらうアンテナショップの出店」、「特許技術を使った土鍋セラミック釜の開発」など次々に新たな着想を生みだしている。

お米という日常食品でも、京都ブランドを活かしギフトとして商品化

市場開拓型・企画段階

これまでのお米屋のスタイルでは商売に限界があるという危機感を抱き、ネットビジネスでお米屋を変えていきたいと考える。そうした中、京都とは異なる文化圏である東京で知り合ったコンセプターと協力して、「京都」「ギフト」をコンセプトにお米の強みを活かした商品開発に取り組む。商品全てに京都にちなんだコンセプト、ストーリー、ヒストリー、ミーニングをつけるオンリーワンのブランド戦略をたて、そこから「祇園囃子」「良縁米」「十二単」というシリーズの商品が誕生。中でも「十二単」は、結婚式や出産などの際の贈り物としての販売が全体の7割を占め、ギフトとしての定着が進んでいる。社長が京都で育って培った「感性」と、以前に勤めていた通販会社での「経験」が、お米をギフトという従来にはない見せ方で商品化する発想につながっている。

地域・顧客層などターゲットを明確にした広告・販売戦略

市場開拓型・流通販売段階

「京都をコンセプトにものづくりを行い、(行商を得意とする)近江商人となって東京でモノを売る」と社長は話す。付加価値の高い商品を購入してもらえる傾向が強い消費地圏は東京圏であり、同社の商品の購買目的は結婚や出産等の行事に伴う贈り物であることが多い。こうした特徴を踏まえて、ターゲットとする地域と顧客層を絞り広告掲載や情報発信を行い、明確な戦略のもとで販売促進を行っている。

成果・実績

フォーマルギフト大賞受賞(2007秋)、経済産業省ビジネスモデルコンペ優秀賞受賞(2008春)
お米のギフトは総売上げの約3割までに成長。
Yahoo検索でトップ10入り。
ノベルティ商品や成約記念品等に多数採用。全国の多数の婚礼式場で引き出物に採用。

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