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ヒアリングレポート24
大東寝具工業株式会社

代表者 代表取締役 大東 利幸
所在地 京都市伏見区横大路下三栖山殿66-2
会社概要
  • 会社創業 1925年11月、会社設立 1963年9月
  • 資本金 1,000万円、従業員 20名
事業内容
寝具・寝装品の企画、製造、販売、カーテン・インテリア関連品の企画、製造、販売と施工
WEBサイト http://www.daitoushingu.com/

取材日/対応者:平成21年2月6日(金) /代表取締役 大東 利幸

強み

他の追従を許さない縫製技術をコアに、発注者の目線に立ち縁取り、ステッチなども繊細に手がけた仕上げを行い、注文書に現れない注文者の思いを具現化する技術。
日本で1?2箇所という和晒工房と、独自の重ね縫製を併せたガーゼ製品は、オンリーワン商品。

知恵のつかいどころポイント

社員の意識教育と顧客の意見反映システムでガーゼ製品を考案

市場開拓型・企画段階

1925年(大正14年)大東ふとん店として創業、製綿及び布団の加工を行う。主に寝具メーカー、問屋向けのOEMが主体。1989年より独自の営業活動を開始し、2001年インターネット通販をスタート。2003年には楽天市場インテリア部門において初代ショップ・オブ・ザ・マンス受賞。

社内では「わくわくドキドキする想いで快眠とくつろぎの創造を行う」をテーマに、常に新しいものを作ろうという意識教育をしており、従業員は2?3日に1品は新たな試作品を制作している。出来上がった商品はインターネット・マーケティングによって顧客の声を聴き、意見を反映して改善・改良、製品化に努める。寝具の売上げがピーク(11?12月)の2?3割しかない夏期の売上増のため当システムを活用して開発したガーゼ製品は、5枚のガーゼを当社ならではの縫製技術で重ね合わせたパジャマ等、その品質で高い評価を得る。2006年にはクッション座椅子を開発、これらを柱に新しいマーケットを開発中。

顧客の思いを具現化し、注文書を超える「こういうものが欲しかった」といわせるデザイン・機能性に富む商品を納品

市場開拓型・生産段階

注文を受けると、要求どおりに縫製するだけではなく、縁取り、ステッチなども繊細に手がけた仕上げを行い、発注者が注文書に描けなかった思いを具現化して、「こういうものが欲しかった。」といわせる商品を納品し、高い信頼を得ている。現在この技術の「見える化」を推進中、より多くの顧客にアピールするため更に努力を行っている。

成果・実績

寝具は俵屋旅館などのような老舗も顧客に多く持つ。

縫製品では他社では難しい特殊製品を多く手がけ、スタジアムのサポーターを覆うサッカーJリーグのジュビロ磐田や京都サンガFCのビッグフラッグなども当社の製品。

新たな製品では、実用新案登録のクッション座椅子「座・気まま」が経産省の地域資源活用プログラムに認定、無添加ガーゼ多層式寝具寝装品「京和晒綿紗」(きょうわざらしめんしゃ)は京都府中小企業応援条例や京都市オスカーに認定され、有名百貨店、専門店等で販売されている。

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