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ヒアリングレポート19
農業生産法人 こと京都株式会社
代表者 | 代表取締役 山田 敏之 |
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所在地 | 京都市伏見区中島中道町70B棟 |
会社概要 |
九条ねぎの生産販売、ラーメン店を中心にカットねぎや長ネギの販売、採卵養鶏、卵・鶏肉販売、菓子製造・販売 |
WEBサイト | http://www.kotokyoto.co.jp/ |
取材日/対応者:平成21年1月14日(水)/ 代表取締役 山田 敏之
京都産「九条ねぎ」のカットねぎの生産・加工・販売の一貫システム
(1)「九条ねぎ」としての本場ブランドの確立、(2)栽培は有機肥料・減農薬、(3)自社農場以外に近隣農家から農場を受託、(4)新鮮で美味しく、値段は年間通して一定。安定供給が出来る。
「経営指針書づくり」による気づきから生まれた経営方針
京都中小企業家同友会が実施する「経営指針書づくり」の講座に参加したことで、自社の現状把握につながる。それは自社の強みへの気づきとなって、京都色を出した経営をより明確にして、会社名を「こと京都」に変えるなど"こと"づくりの発想が生まれている。
カットしたネギを全国のラーメン店に直接販売
もともとは九条ねぎの生産農家。市場出荷ではネギの売上が目標額に届かないため、曲がったネギでも高値で売れないかと考える。そんな時、近所のネギ屋がラーメン店にカットねぎを卸している様子を見に行き、ネギのカット加工に着眼する。また、京都では既存業者と競合するため、東京のラーメン店にターゲットを絞り、雑誌に掲載されているラーメンの写真を見て、青ネギが使われているお店に営業に回る。お店から「農家が直接営業に来るのは珍しい」と言われる中で、成約率3割という高い確率で顧客の獲得に成功する。
消費者との年間契約・近隣農家との生産分業体制により農産物の弱みである価格変動・不安定供給を克服
価格変動が激しい農産物を、消費者との年間契約により安定した価格で提供。市場拡大後は、注文のスピードに対応するため、地域の農家と生産委託契約を結ぶとともに、自社のノウハウなどを的確に伝えることで、優れた品質のネギを大量に生産・供給する分業体制を確立。従来の農産物の弱点を克服し、顧客に契約どおりの商品提供を実現している。
京都産ねぎ:全国のラーメンチェーン店を中心に出荷。京都産ねぎ出荷量京都一。
養鶏:高級卵にも挑戦(昔ながらの卵)、菓子:美山の卵を使ったケーキの製造・販売。
京都産九条ねぎの産地拡大を展開中。まず美山町(南丹市)から生産拡大活動をスタートしている。