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ヒアリングレポート14
株式会社 エイラクヤ
代表者 | 代表取締役 細辻 伊兵衛 |
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所在地 | 京都市中京区室町通三条上ル役行者町368 |
会社概要 |
染織商品製造小売 |
取材日/対応者:平成20年12月16日(火) /代表取締役 細辻 伊兵衛
取締役・企画担当 岩子 圭介
京都・中京区に位置して400年を数える老舗
明治から昭和初期にかけての多彩なデザインが施された手ぬぐいのコレクション
豊富な手ぬぐいのデザインストックを活かす、老舗ならではの復刻商品
主要事業であったタオルの販売では経営が厳しく、何か本物の商品を作らなければならないと思う中、自社にあった昔の手ぬぐいのデザインが面白いと目に留まったことをきっかけに、事業の柱として手ぬぐいを再生できないかと考える。当時、売上全体に占める手ぬぐいの割合は5%にも満たなかったが、手ぬぐいの復刻に向けて、老舗ならではの豊富なデザインストックという強みを活かし、高度な染織技術を用い商品化を達成した。
コンセプトに基づいてアイディアと技術力を重視した商品開発
町家を店舗に商売がしたいという思いから、町家のコンセプトに合わせた新たなブランド「RAAK」の立ち上げに着手する。商品開発ではガーゼ手ぬぐいに着目して、手ぬぐいの幅を従来の90?120cmから180cmに広くすることで、それが首に巻くスタイルとして「ガーゼ手ぬぐいマフラー」が誕生した。商品開発はアイディアと技術力を重視し、全て自社内で行われているというように、コンセプトに基づいた開発を行っている。
顧客の目にふれやすい立地への積極的な店舗展開
最初にオープンさせた店舗は人通りの少ない場所であったため、1年近く商品は全く売れなかった。その後、勝負をかけて四条通り沿い・祇園に出店をし、多くの人が手ぬぐいを目にする機会が増え、さらに、舞妓さんが使用されたことで商品の知名度が一気に広まる。京都では、商売に向く場所が限られているため、日頃から人の流れや周辺の情報を入手して、出店の判断材料としている。顧客の目に触れやすく、商品にあったイメージのロケーションを選んだことが売上向上につながった。
2004年 RAAKブランド発表、2006年 大黒屋ブランド発表、2007年 伊兵衛Iheeブランド発表