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ヒアリングレポート9
東和スポーツ施設株式会社 エコ商品販売開発部

代表者 代表取締役 川谷 真輝
所在地 京都市左京区北白川池田町79?1
会社概要
  • 会社設立 昭和59年2月
  • 資本金 3,300万円、従業員 12名
  • 年商 約6億円
事業内容
陸上競技場を始めスポーツ施設専門工事、造園工事、土木工事一式

取材日/対応者:平成20年12月18日(木) /代表取締役会長 川谷 嘉誉
代表取締役 川谷 真輝、エコ商品販売開発課長 河野 義彦

強み

スポーツ施設の専門施工業者としての施工技術と異業種企業のもつ塗料開発の専門技術とのコラボレーションにより専門分野に特化した事業展開力。
着色が困難な黒い溶融スラグ「エコスラグ」に着色加工し、他に類似の無い独創的な機能性のある「透水性景観樹脂舗装材グランドソイル」とした技術力。
京壁の「伝統」と「技」を現代風にマッチし環境に配慮した「グラントアート京壁(みやこかべ)」等の商品開発力。

知恵のつかいどころポイント

エコに着目して、廃棄物の溶融スラグを舗装工事などへ再利用することを考案

技術開発型・アイディア段階

1984年創業。各種運動場・競技場の設計・施工を中心にスポーツ施設の専門施工業者として業績を伸ばし、京都の府立・私立(小・中・高・大)学校関係などにおけるスポーツ施設、グラウンド舗装などで多くの実績を持つ。「スポーツ施設づくりを通して、子供の未来を考える」を企業理念とし、業界でも早くから環境問題に取り組む。異業種とのコラボレーションを図り、より専門的な技術集団として事業を加速している中、エコ商品販売開発部として新規事業に乗り出す。当時は、ダイオキシン問題に対応するため、市町村に1200度の高温により廃棄物を溶融処分する焼却場が建設され始めたことにいち早く着目、この焼却場から発生する溶融スラグを自然石に変わる建築や土木工事用の貴重なリサイクル資源として再利用する時代が来ると直感した。すると思いの通り溶融スラグ骨材がJIS規格化され使用できるようになり外部環境が整ってきた。商品開発で付加価値を付けることにより廃棄物が有価物として価値を持つ。更に、行政・自治体側のゴミを安全に処理するための経費の削減に貢献し、更に資源として再利用を繰り返されるという循環リサイクルができる。この事業を今後社会から求められるビジネスモデルとして京都議定書の発祥の地から発信している。

困難な溶融スラグの着色に挑戦し、独自の再生舗装材を開発

技術開発型・企画段階

真っ黒な溶融スラグに商品価値を与えるには、種々な色を付けることが必要と、研究を重ねた。当社でも難しいのなら、他社ではもっと難しいはず、これを実現できれば他にまねできない商品ができると考え、ついに10年以上の耐久性を持つカラースラグを開発した。

成果・実績

グランドソイル透水性景観樹脂舗装材について、
・トライアル発注全国ネットワークの適応商品
・岡山県エコ製品認定、「岡エコ景観舗装材第1号」
・(財)中小企業異業種交流財団の「平成20年度異業種交流成果表彰の優秀製品賞」を受賞

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