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ヒアリングレポート7
株式会社 センシング京都

代表者 代表取締役 高崎 薫
事業責任者:取締役CTO(最高技術責任者) 多田 栄一
所在地 京田辺市興戸地蔵谷1番地 D-egg 104
会社概要
  • 会社設立 平成18年1月
  • 資本金 300万円、従業員 5名
  • 年商 1,000万円
事業内容
動的質量センサー開発
WEBサイト http://www.sensing-kyoto.com/

取材日/対応者:平成20年12月24日(水) /代表取締役 高崎 薫、取締役CTO 多田 栄一

強み

無重力状態、高速での移動中などの条件化においても、0.1マイクロ秒の接触により物体の質量が計測できるセンサー技術

知恵のつかいどころポイント

常識を打ち破り無重力の宇宙や揺れる船上における物質の重量を測定

技術開発型・アイディア段階

同社CTO多田氏は、大阪大学において教鞭を執っていた1985?1992年にかけて、(財)シップ&オーシャン財団(旧(財)日本造船振興財団)のプロジェクトで超電導推進船ヤマト?の開発の中心として携わっていたが、その際激しく揺れる船上において何とかして物体の質量が測れないかと着想。プロジェクト終了後、中小企業の生産設備会社の技術顧問に着任し実用化研究を行った。時代もマイコン化を迎え、フォト素子も100円程度のものを用い、高速、良精度「力」「加速度」センサを作り出した。これに独自の「モデル化しない理論」により製品化への研究が促進、90年代末にはコンマ数秒の接触によって、物体の質量が計測できる動的質量センサーの製品化へのプロトタイプが出来上がり、日本、EUでの実証化製品システムにより市場の動向を探った。

企業と連携し、自らの研究を製品化、研究理論を社会に活かす責任を果たす

技術開発型・研究開発段階

同氏が大学院にて研究において、大阪大学基礎工学部の創始者正田建次郎先生の理念「研究者は理論を作り、理論に基づく機器を造り、さらに製品化し流通させて社会に活かすまで責任を持つべき」をいつも心がけ、開発研究を製品化すべく日本に於いても起業を目指した。

起業にあたり事前に海外において商品評価

技術開発型・流通販売段階

製品化にあたり、これが社会で受け入れられるかを確認するため、1998年ヨーロッパでの展示会に出展。さらに、2000年?2004年の毎年、世界最大規模の産業見本市ドイツ・ハノーバーメッセに出品、高い評価を得て事業化への自信を得、2007年、高崎氏とともにセンシング京都社を設立した。

成果・実績

中小企業基盤整備機構主催ベンチャーフェアJAPAN2008(2008年2月5日?7日、東京国際フォーラム)において、参加210社の中から「いけベン企業(いけてるベンチャー企業)」9社に選出
2009年2月20日経済産業省産業クラスター計画「関西フロントランナー大賞2009」受賞
高速道路における自動車重量計測システム開発中
イギリスの製薬会社向けバイヤル計量システムの最終実機実証テストを継続中。

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