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塩見団扇株式会社 代表取締役社長 秋田悦克さん 塩見匡博さん

透かし細工に映える京都の伝統美

異業種交流で気付いた、ものづくりに必要な別視点。

Q 御社の事業内容を教えてください。

秋田さん 京都の伝統産業品の一つである「京うちわ」の製造・販売を行っています。京うちわは団扇面と把手が別に作られ、細い骨を一本ずつ放射状にならべて、あとから柄をつけた「差し柄(さしえ)」の構造になっているのが大きな特徴です。骨数が60本から100本を超えるものまで、材料の全てが国産となっています。当社がデザインする図柄以外にも、お客様のリクエストに応じたオーダーメイドの商品も製造しています。
そのほか、京うちわの魅力をより深く知っていただけるように、京うちわの製作体験教室も行っています。

 

Q 京商を活用されたきっかけを教えて下さい。

秋田さん ライフスタイルの変化によって、徐々に「団扇」が使われる機会が減ってきています。数量を重視すれば品質が下がり、品質を重視すると数量が限られてしまうため、双方のバランスを取りながら、現代のニーズに合わせた商品を作っていきたいと考えていました。しかし、新たな商品開発を進めるものの、社内だけの取り組みでは、今までのものづくりのやり方や考え方を大きく変えるのが難しいという課題がありました。また、ただ新しい商品を作り、それを既存路線で販売をしようとしても、販路の新規開拓には繋がらないため、京商が実施しているマッチング事業でなにかサポートを受けられないかと思い、相談しました。

 

Q  京商の活用をきっかけに、新しい動きに繋がりましたか。

秋田さん 従来の販売路線ではなく、新しい販売路線の開拓を目指す前にチャレンジの気持ちで、京商の国内販路開拓支援事業「あたらしきものKyoto NEXT」で2018年度の東京インターナショナル・ギフト・ショーに既存商品の伝統的な透かしうちわやミニうちわなどを出展しました。我々だけではなく、他の事業所との共同出展でしたが、新商品を開発している事業所もあり、異業種の創意工夫を凝らした商品の数々に触れ、また情報交換の機会を得ることで、非常に刺激を受けました。

 

Q 「東京インターナショナル・ギフトショー」への出展を通して、どういったことに刺激をうけましたか。

秋田さん 異業種の方々との交流を経て、お客様の心に響くものづくり、時代にマッチしたものづくりを行うためには、今まで私たちがこだわっていた「うちわは、こうあるべきだ」という固定概念を取り払う必要があると実感しました。
こうした経験を生かし、2019年度は同じ京商の国内販路開拓・新商品開発支援事業「あたらしきもの京都」に参加しました。デザイナーやプロデューサー、バイヤー等のアドバイスを受けながら、従来のうちわの形やサイズ、使い方にこだわらない、インテリアとしても使ってもらえるようなデザイン性の高い新商品を開発し、2020年2月に開催の東京インターナショナル・ギフト・ショーに出展し全国での販路開拓を目指しています。

 

Q 今後の目標を教えて下さい。

秋田さん 京商の販路開拓支援事業での経験によって、異なる視点の重要さを改めて認識しました。例えば「あたらしきもの京都」では、商品開発についてはもちろん、ターゲットや販路、価格などアドバイザーから様々なアドバイスを受けましたが、商品を入れる袋にプラスチック製の袋を使っていたところ、「和紙と竹の伝統商品にプラスチックは似合わない」と言われハッとするなど、気づかされることが多くありました。定期的に開催される各種セミナー等にも参加することで、アウトプットを意識したものづくりに取り組めるようになったと思います。
今回、京商の支援で補助金を活用し、商品開発に必要な設備も導入することができ、幅広いニーズへの対応が可能となりました。インバウンドのお客様が増加する中、従来のB to B だけでなく、小売店やエンドユーザーにエッジの利いた商品を提供していくことで、私たちのブランド価値を高めていきたいと思っています。インバウンドだけでなく、国内、地域のお客様にも京うちわの魅力を発信していきたいと思っています。

 

令和元年度 伴走型小規模事業者支援推進事業

取材日:

企業DATA

塩見団扇株式会社
◉住所:京都市山科区小野西浦町24-3
◉電話番号:075-571-7515
◉事業内容:京うちわの企画・製造・販売 等
◉Website :https://www.kyoto-fan.co.jp/index.html
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