「人を活かす経営」で未来を拓く!~中小企業向け人的資本経営のススメ~
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京都商工会議所は、地域経済の好循環を生み出すため、企業経営や人財育成に関する支援、多様な連携による付加価値創出を通じて、しなやかで活力ある京都の創造を目指しています。その中で本所の産業人財委員会は「次世代の人財づくり」をテーマに、DXやダイバーシティといった新たな経営戦略に対応できる人財の育成を検討してまいりました。特に、「人」を価値創造の源泉である「資本」と捉え、その力を最大限に引き出すことで企業価値を高める「人的資本経営」に着目し、中小企業への導入と普及啓発に努めております。近年、技術革新による商品のコモディティ化、少子化による労働人口の減少、不安定な世界情勢など、企業経営の環境は厳しさを増しています。これらの構造的課題を乗り越える鍵は、AIには代替できない経験や知恵を持つ「人財」に他なりません。人が持つ独自の価値こそが、生産性を高め、変化に柔軟に対応する力となります。しかし、人が自律的に成果を出すためには、適切な投資と環境整備が不可欠です。人を育て、役割と権限を与えることで初めて「人」は「人財」となり、企業の成長に貢献できるのです。日本企業の99.7%を占め、地域経済を支える中小企業こそ、「人財」を活かす取り組みが今まさに求められています。これまで本委員会では、フォーラムやセミナーを通じて人的資本経営の考え方や具体的な手法を学ぶ機会を提供してまいりました。その中で、人的資本経営とは「人を活かす経営」であり、経営資源の限られる中小企業にこそ大きな意義があることを再認識いたしました。この度、これまでの学びを踏まえ、人的資本経営の普及を目的としたハンドブックを作成いたしました。本冊子が、人財の採用・育成・定着に課題を抱える皆様にとって解決の糸口となり、人的資本経営へ踏み出す一助となれば幸いです。 2025年10月京都商工会議所 常議員 産業人財委員会委員長株式会社大垣書店 代表取締役会長 大垣 守弘1は じ め に

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