京都ならでの地域の特性や強みを活かし、新たな価値観を創出している元気な事業者を紹介します。

ネクスト・ジャポニズムの追求
株式会社三才　［北区］
http://www.jotaro.net/

図案から筒描き、染色、販売まで一貫して行う京友禅工房。三代目のキモノデザイナー斉藤上太郎氏は、東京コレクションに毎年参加するほか、平成21年、六本木ヒルズに直営店を開店し、都会的で遊び心のあるファッションとしてのキモノを提案している。
また、西陣織のインテリアファブリックを開発。独創的なデザインに加え、生地の耐久性や堅牢度の向上にも研究を重ね、不燃認定を取得。京都商工会議所KYOTO PREMIUM事業などを契機に海外でも評価を高め、名だたる国内外ホテルの内装資材のほか、家具の張り生地やバッグへの活用など広がりを見せている。来月には大手家具メーカーと連携し、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」に出展する。

成長分野への選択と集中
株式会社西川製作所弘　［南区］
http://www.ns-nishikawa.com/

昭和20年の創業以来、主に大手メーカー向けの家電製品などの部品加工や組み立てを行ってきたが、約10年前からは蓄積した技術・ノウハウを活かし、下請けのみならず各種メーカーの生産ラインを設計・製作・据付・メンテナンスまでトータルに提供する体制を確立。また、10年を１期間として新規取引先を開拓し、現在では、成長分野として期待される太陽電池製造装置や搬入装置などの製造に注力している。
さらに、平成18年には、自社開発商品を取り扱う販売会社を設立し、顧客ニーズをダイレクトに集めることで、製造部門の改善・強化につなげている。今後は、専属営業スタッフを配置し、電気自動車などの次世代分野に挑戦する。

[知恵ビジネスレポート]　京都新聞(3月24日朝刊)掲載  

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