Q 京都商工会議所への相談内容を教えてください。
竜田さん 創業以来、和テイストのカジュアル衣料品の販売を行ってきましたが、ブームが過ぎ、マーケットが縮小する中、危機感を持って、平成27年に革製品ブランド『COTOCUL』(コトカル)をスタートしました。
商品に自信がありましたが、当社はこれまで外部製造・卸売であったため、自社製造・小売への展開が思うように進まず苦戦しました。特に消費者へのアプローチに戸惑い京都商工会議所へ相談しました。
Q 期待した助言が得られましたか?
竜田さん 新ブランドにかける想いを伝える私に、経営支援員は意外にも「知恵ビジネスプランコンテスト」への応募を勧めたのです。
コンテストに応募するためには、所定の様式に定められた事項を書き起こす必要がありました。
自社の強み、商品のコンセプト、今後の目標などについて、専門家や経営支援員の意見も参考にしながら、じっくりと時間をかけて考えることが出来たことは、今も非常に役立っています。
Q 具体的に教えてください
竜田さん 『COTOCUL』を、世界に発信したいと考え、クラウドファンディングに挑戦したのですが、ブランドコンセプトや商品誕生のストーリーを分かりやすく発信することが出来たおかげで、当初目標金額の801%という資金調達を達成しました。
また、思いもよらぬ金額が集まった結果、製造を急ぐあまり、製品の品質に目が行き届かない時期がありましたが、経営支援員から、この縫い目は荒いので改善したほうがよいと、良いタイミングで指摘してくださり助かりました。
おかげで、顧客の信頼を損なうことなく、完成度の高い製品をお客様にお届けすることが出来ました。
Q 商工会議所に相談して良かったですか?
竜田さん もちろんです。どうしたらよいか迷ったり、困ったときにはぜひ相談したいと思います。
どんな内容でも、問いかけたら何か返してくれるところが商工会議所だと思っていますので、これからも上手に活用したいと考えています。
取材日:2017.1.23