Q 京都商工会議所との出会いを教えてください
芝川さん 先代から受け継いだものです。父の時代に日本政策金融公庫の融資制度を利用していたものが、現在の“マル経”(小規模事業者経営改善資金融資制度)につながっています。
当社のような家族経営の小さな会社にとって非常に使い勝手が良い制度です。
当社では、何回も借換えを重ね利用を続けています。
Q 使い勝手が良い点を教えてください
芝川さん 無担保・無保証人・低金利固定であることです。そして、経営支援員がサポートをしてくれるところです。
当社は、1855年創業以来、御本山西本願寺御用達の店として商いを続けています。三代目の時代に、浄土宗本願寺派大谷家との御縁をいただき、現在も大谷家唯一の念珠指定業者として商いを続けています。
今回の借換えは、大谷家の御門主の代替わりを仏祖の御前にご報告される「伝灯奉告法要」が行われるに際して、全国から多くの門信徒さんがいらっしゃるのに備えた仕入拡充が目的です。
Q 経営支援員との関係はいかがですか?
芝川さん 定期的にさまざまな情報をいただいていますが、出張も多く参加することが難しい状況です。
それでも訪問いただいて当社の現状について話を聞いてもらえることは大変助かります。
先代からのお付き合いで、担当者も変わられますが、皆さんの“聴く”姿勢に助けられています。
長いお付き合いの中で、商工会議所はいつでも相談できる「かかりつけ医」のような存在であると気付きました。
今後も困りごとや不安があれば気軽に声をかけたいと思います。
Q 今後の経営について教えてください。
芝川さん 質の高い美術品や骨董品を求めて見知らぬ土地の路地裏まで巡り、これはと思うものを仕入れていますが、経験が必要です。
私も父に付いて、20年以上、目利き力を磨いてきました。
今は、息子が日々研鑽を重ねており、代々繋いできたお客様の信頼を守るために努力しています。
商工会議所には今後も良き相談相手として、必要に応じてサポートいただけるとありがたいです。
取材日:2017.1.24