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審査結果

■ 伝統工芸デザイン・コンペティション

優秀作品

・ASAHI 舟橋 慶祐 様 愛知県一宮市 フリーランスデザイナー
・回急須――揺する、注ぐ、温もりを伝える二重になった急須 小林 達也 様 大阪府富田林市 大阪芸術大学学生
・KAGUYA 林 倫弘 様 ロンドン 現地デザイン会社勤務

入賞作品

・kokoro 山本 拓朗 様 滋賀県大津市 成安造形大学学生
・サシモノダナ 佐々木 高之 様 東京都世田谷区 建築士事務所経営
・COCOON 青木 恵美子 様 千葉県市川市 フリーデザイナー
・新しい神棚 円谷 宣夫 様 東京都渋谷区 インテリアデザイナー
・重箱水紋 -- jyuubako suimon 興梠 通 様 東京都千代田区 建築設計会社勤務
・祈りの舞台 壁掛けタイプ 海と星空 入江 正人 様 京都府宇治市 仏具店経営
・和砂糖 藤田 豪 様 大阪市北区 デザイン会社代表
・箸になるカトラリー 勇上 直幹 様 千葉県千葉市 住宅会社勤務
・木霊 松谷 大輔 様 大阪市平野区 大阪芸術大学学生

■ 「伝統工芸+ディズニー」デザイン・コンペティション

グランプリ賞の該当作品はありませんでしたので、優秀作品について副賞として㈱和空インターナショナル様から、
それぞれに賞金10万円が贈られます。

優秀作品

・mikey-kanzasi osinska monika wanda 様 京都市左京区 京都工芸繊維大学特別聴講学生
・DIPANESE〈ディパニーズ〉 枡野 考平 様 京都市下京区 企画会社勤務
・ディズニー 京いろはかるた 池田 凪 様 ・ 尾山 裕加子 様 京都市左京区 京都工芸繊維大学学生

準優秀作品

・ミッキーとミニーの熨斗袋 髙橋 春子 様 京都市右京区 京都嵯峨芸術大学学生
・ミッキーのお習字セット 森 英之 様 東京都三鷹市 デザイン会社経営
・粋 ~iki~ 板倉 健太郎 様・川合 潤 様 東京都清瀬市 デザイン会社経営

入賞作品

・CHU-GI BUKURO(チュー儀袋) 青田 龍二 様 京都市左京区 京都工芸繊維大学大学院生
・櫛 森本 直樹 様 京都市左京区 京都工芸繊維大学学生
・ディズニー × 京扇子 杉浦 裕晃 様 愛知県西尾市 名古屋モード学園学生
・DISNEY WASILIGHT 周 伊 様 東京都目黒区 建築設計会社勤務
・あぶらとり紙と入れ物 佐々木 直 様 京都市伏見区 デザイン事務所経営
・「座ってみっきー」 野井 成正 様・松本 直也 様 大阪市北区 デザイン事務所勤務
・oru・haru・tutumu 竹田 佳広 様 奈良県天理市 建築会社勤務
・線香/Kaiso 亀田 潤 様 東京都多摩市 多摩美術大学学生
・The Tinkerbell's mirror 匂坂 繭子 様 東京都目黒区 フリーランスデザイナー
・錺金具 + ディズニーキーリング KUANDACHAKUPT
CHITCHAI
京都市左京区 京都工芸繊維大学学生

審査講評

■ 伝統工芸デザイン・コンペティション

 伝統工芸デザイン・コンペティション部門へは55点の応募がありました。応募全作品を14名の審査委員により審査し、優秀各品3点、入選作品7点が選定されました。今回のテーマは“伝統と暮らしを結ぶデザイン”だったのですが、伝統産業、伝統工芸という言葉の解釈から“和”を意識した提案や“和”素材、あるいは“和”のコンテンツを今日のデザインに組み入れようとする提案が多くありました。審査するに当たっては、現代の暮らしで実用できる製品提案に叶うものであるかという点が一つの評価ポイントとなりました。優秀賞に選ばれた3点は、デザイン的には今日の生活に“和”の世界で育まれた良い部分を取り入れ、生活に潤いを持たせたいとする意図が感じられます。ASAHIと題される箸置きは、収納されている状態では太陽が地平線から徐々に昇るシルエットを漆の黒と朱で表現したものですが、箸置きとして各自に取り分けられると一つ一つが異なった箸置きとなります。セットとなっていても個々が異なるという部分に和の文化を感じます。 KAGUYAと題される照明器具の提案は竹素材の節部分を切り出して独特なフットライトに仕上げています。量産によって送り出されたプロダクト商品は全てが同じであるという前提に製作されるのですが、この提案では照明ユニット部分は通常のプロダクトですが、それを納める本体部分は竹素材のバラツキを敢えて許容するというデザインにしています。二つとして同じものは無い。個々が微妙に違った個性が発揮できることにより群としての使用に際しても、画一ではない表情が期待できます。“和”素材だからという判断ではなく、微妙な差異をデザインのポイントとしている点を評価しました。回急須と題される急須では、当たり前に用いられている急須に新しい切り口からの新たなアイディアを投入しています。お茶を入れる時の一連の動作を観察して、特に揺らすという部分に注目することによって得られた形になっています。揺らしやすい形を追求することで新しいお茶の入れ方に辿り着いています。この 様な文化の中で当たり前に行われている事柄からデザインのテーマを切り出し高い完成度でまとめられている点を評価しました。他、入賞作品においても優秀賞3点と同じような切り口を見出すことが出来ます。共通して、“和”を単なる表現のコンテンツとしては扱わず、“和”の中に育まれた“和”の良い部分を今日の生活に取り入れる為のデザインとなっており、完成度は高いと言えます。
審査委員長 京都市立芸術大学 塚田 章

■ 「伝統工芸+ディズニー」デザイン・コンペティション

 審査は予定時間を1時間延長して終了した。日本の伝統工芸とアメリカのディズニーキャラクターをモダンにデザインして現代の暮らしの中に活かそうという試みは、審査委員をうならせた。伝統工芸の美意識や技術が活かされているか、未来に繋がる斬新なデザインであるか、デザインの完成度はどうか、市場性が期待できるか、商品化の実現性があるかという5つの審査基準をすべて満たすものは残念ながら無いものの、面白い発想、楽しい視点での応募作品が多く、審査は難航した。 305点の応募作品の中から、優秀賞を3作品を選び、グランプリの該当者は無しという結果となった。他に準優秀賞3作品、入賞10作品を選出した。優秀賞は、デザイン的なスタンスから考えられているかんざしと、工芸技術側から発想したカルタ、グラフィックとして今後の可能性を持つフォントの3作品。異なる各視点から歩み寄り、楽しく新しいディズニーデザインを表現していた。 このコンペは伝統工芸とディズニーとモダン・デザインという、一見奇をてらったように見える組み合わせであるが、「伝統工芸を新しく」という方向性を模索する時には、思い切ったテーマや要素を与えることが大切。カルタやお習字セット、祝儀袋など、日本の美学を底辺にして異文化を取り込み、未完成ながらも新しい「次の伝統」への期待を生み出している作品が多数あった。
審査委員長 堀木エリ子

■ 審査委員(順不同、敬称略)

塚田 章 京都市立芸術大学美術学部教授 伝統工芸デザイン・コンペティション審査委員長
堀木 エリ子 株式会社 堀木エリ子&アソシエイツ代表取締役・和紙ディレクター 「伝統工芸+ディズニー」デザイン・コンペティション
審査委員長
谷口 一也 株式会社 リブアート 代表取締役  
中塚 重樹 株式会社 アルクインターナショナル代表取締役  
杉木 源三 株式会社 スペース 代表取締役  
山下 順三 有限会社スペースマジックモン代表取締役  
西村 清一 株式会社 和空インターナショナル 代表取締役  
角 直弘 設計組織DNA代表・建築家  
辻村 久信 辻村久信デザイン事務所+株式会社ムーンバランス 代表取締役  
大衡 秋逸郎 グリッドグラフィック代表・アートディレクター  
新井 馨子 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社ホーム事業部
シニア・マネージャー★
 
松村 明子 京都府商工労働観光部 染織・工芸課長★★  
堀池 雅彦 京都市産業観光局商工部 伝統産業課長★★  
龍 不可止 京都商工会議所中小企業経営相談センター所長  
★ 「伝統工芸+ディズニー」のみ審査 / ★★ 伝統工芸のみ審査
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