経済産業省 近畿経済産業局 委託事業 京都府事業承継・引継ぎ支援センター

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コンセプトと思いに共感するお客様へ事業を承継

コンセプトと思いに共感するお客様へ事業を承継

事業譲渡式で笑顔を見せるお二人と、京都府事業引継ぎ支援センターのメンバー

人気のロックバンド「B’zファンの集い」をコンセプトにしたバー『Pleasure』を、8年間にわたって経営してきた松本弘さん。これまで作り上げてきた店のコンセプトを大切にし、思いに共感できる人に店を譲りたい…。そんな中で池元一敦さんと出会い、「京都府事業引継ぎ支援センター」のサポートにより、事業譲渡への取り組みが始まった。

会社概要売り手買い手
会社名 Pleasure -
代表者 松本 弘 池元 一敦
住 所 京都市 中京区 蛸薬師麸屋町西入油屋町145
洋燈館ビル3F
-
事業内容 コンセプトバー -
創  業 2012年 -
従業員数 1人 -
URL http://barpleasure.club/ -

店を作る空気感を価値ある資産ととらえ
創業者の思いと共に承継

松本弘さん松本弘さん

 松本さんが四条烏丸のほど近くに「同じ趣味を持った仲間が気軽に交流できる場所になれば」とコンセプトバーを立ち上げたのは2012年のこと。曲や歌詞をイメージしたオリジナルカクテルは人気が高く、SNSのフォロワー数も多い。B’zファンだけでなく、全国から音楽好きのお客様が大勢訪れる。
 結婚して子どもが生まれたのをきっかけに、「地方に移住して、家族との時間をゆっくり過ごしたいと考えるようになった」と松本さん。当初は人を雇って店を任せることも考えたが、なかなか店のコンセプトに合う候補は見つからず、改めて事業譲渡を視野に入れるようになったという。  

池元一敦さん池元一敦さん

 2019年8月、古くからの顔なじみのお客様で、店の繁忙期にカクテルづくりなど接客サポートをしてくれたこともある池元さんに声をかけたところ、「ぜひ引き継ぎたい」と話がまとまった。池元さん自身、飲食店に勤めていた経験があり、ちょうど独立を志向していたタイミングと重なったことも後押しとなった。
事業譲渡にあたって、Pleasureという名前はもちろん、アルコール類やグラス類、店を彩るギターや音楽プレーヤー、SNSのフォロワーなどすべてを引き継いでもらうことが条件だったが、「店の空気感を作り上げているそれら一つひとつの資産を含めて、前オーナーの思いを承継できればと思った」と池元さんは振り返る。


 

手続きと手順を明らかにし
短期間でスムーズな事業譲渡を実現

 2019年10月、松本さんは、以前から経営相談で利用していた京都商工会議所を通して、「京都
府事業引継ぎ支援センター」の窓口を訪れた。譲渡相手やおおよその譲渡金額は決まっていたが、
「公的な機関に支援してもらうことで、余計なトラブルを防ぎたい」と考えたという。
 経験豊富な専門家が双方に寄り添い、譲渡までのロードマップを明らかにし手続きや手順につい
てアドバイスを行った。飲食店の経営に必要な資格取得や許認可の申請など、「今、何を優先して
取り組むべきかが分かった」と池元さん。譲渡にかかる資金調達についても、専門家のサポートで
金融機関との橋渡しが行われ、スムーズに進めることができたと話す。また、松本さんも池元さん
と一緒にバーのカウンターに立ち、数ヶ月の間、お客様への紹介と引継ぎのフォロー行った。
2020年2月末、本センターの取り組みが始まってわずか4ヶ月足らずで事業譲渡が完了し、京都商
工会議所で譲渡式が無事に執り行われた。「家族の夢に向かって、新たなステップを踏み出すこと
ができた」と松本さんは笑みをこぼす。
 Pleasureでは今、池元さんが一人でカウンターに立ってお客様を迎えている。池元さんが創作
し、曲名などを模したオリジナルカクテルが好評を得ているほか、テキーラマエストロ、ラムコン
シェルジュなどの資格を生かしたスピリッツ(蒸留酒)の種類も増え、B’zを中心としたコンセプ
トや雰囲気はそのままに、店は徐々に池元さんのカラーに染まり始めている。
 ダウンライトに照らされ、きらきらと輝くクリスタルグラスの向こうには、いつもの曲といつも
の笑顔があふれている。

 

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