京都ブランド推進連絡協議会(京都府、京都市、京都商工会議所)は、「京都ブランド」にさらに磨きをかけるとともに、京都の「都市格」を向上させるため、様々な事業に取り組んでいます

京都ブランド推進連絡協議会

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京都創造者大賞2018 京都創造者賞

京都創造者賞

公益社団法人宇治市観光協会 様
 
「日本初の人工ふ化で誕生したウミウと目指す『放ち鵜飼プロジェクト』」

宇治川の鵜飼

宇治川の鵜飼

・2014年 産卵、ヒナ誕生、巣立ち、川デビュー。愛称「うみうのウッティー」とそのイメージキャラクターを公表。
・2017年 日本民俗学会誌『日本民俗学』292号にウミウの繁殖飼育技術につき共著論文発表。
・2018年 放ち鵜飼のためのクラウドファンディング実施。
生き物文化誌学会誌『BIOSTORY』29号に飼育下ウミウの繁殖生態につき共著論文発表。
澤木鵜匠とウッティー

澤木鵜匠とウッティー

  愛称・イメージキャラクター

愛称・イメージキャラクター


【事業内容】

川面に篝火が映え、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げられる絵巻物のように鮮やかな宇治の夏の風物詩「鵜飼」。2014年に日本初となる人工ふ化によるウミウ(海鵜)のヒナが誕生して以来、4年連続でふ化に成功し9羽のウミウが成鳥となる。また、国内で途絶えた追い綱(鵜飼の際に鵜匠と鵜を繋ぐ綱)を使用しない「放ち鵜飼」の復活を目指し、「放ち鵜飼プロジェクト」を立ち上げ、人工ふ化から育ったウミウの訓練を続けている。2018年にはクラウドファンディングによる資金調達も開始。ヒナの飼育に尽力し、全国でも数名しかいない女性鵜匠達の活躍が多くのメディアで紹介されるなど、京都・宇治の歴史、文化、観光に新たな輝きをもたらしている。

【審査講評】

平安時代には既に行われていたとされる「宇治川の鵜飼」。その幻想的な風景に、毎年訪れる多くの観光客や市民がいにしえに想いを馳せ、川の恵みを楽しんでいる。そのような「宇治川の鵜飼」に「ウッティー」たちの活躍という新しい魅力が加わった。数々の試行工夫の末、日本で初めて成功したウミウの人工ふ化や「放ち鵜飼プロジェクト」などの創造的かつ地道な取り組みは、観光振興への貢献とともに、新たな歴史の幕開けを感じさせる。現代人の自然への想いや人と鳥との共生を形にする「放ち鵜飼プロジェクト」をぜひ実現し、地域社会と共に京都・宇治の魅力をさらに高め、伝えて行かれることを期待したい。


京都創造者賞

一般社団法人KYOTOGRAPHIE 様
 
「文化都市・京都を舞台に京都ならではの特徴ある写真祭を開催
『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』」

KYOTOGRAPHIE 2018 公式ポスター

KYOTOGRAPHIE 2018
公式ポスター

・2012年 KYOTOGRAPHIE実行委員会発足
・2013年 第1回KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭開催
一般社団法人KYOTOGRAPHIE設立
・2015年 フランス・アルル国際写真祭へ作品出展
・2016年 中国・連州国際写真祭へ作品出展
・2018年秋 TOKYO GRAPHIE開催予定
京都新聞印刷工場跡での展示 ローレン・グリーンフィールド GENERATION WEALTH © Takeshi Asano -KYOTOGRAPHIE 2018

京都新聞印刷工場跡での展示
ローレン・グリーンフィールド
GENERATION WEALTH
© Takeshi Asano -KYOTOGRAPHIE 2018

  両足院(建仁寺内)での展示 中川幸夫 俎上の華 © Takeshi Asano -KYOTOGRAPHIE 2018

両足院(建仁寺内)での展示
中川幸夫
俎上の華
© Takeshi Asano -KYOTOGRAPHIE 2018


【事業内容】

世界屈指の文化芸術都市・京都を舞台に開催される、日本で数少ない国際的な写真祭。2013年からの6回で、計約56万人の来場を記録。2018年は「UP」をテーマに4月半ばから5月半ばの1か月間、国内外の写真家の貴重な作品を、丹波口エリア(京都市中央市場場外)や京都文化博物館別館、両足院(建仁寺内)など、趣のある歴史的建造物や近現代建築の空間、全15カ所で展示。期間中は各所の展覧会を巡るガイドツアーや体験型のワークショップ、親子で楽しめるキッズプログラムなど、様々なイベントを開催し、伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションも実現した。世界文化自由都市宣言40周年を迎え、文化庁本格移転を控える京都にふさわしい写真祭への歩みを進めている。

【審査講評】

この写真祭には、言葉の壁を越えて強いメッセージを放つ作品が並ぶ。会期中、京都の街は特別な雰囲気に包まれる。2013年の第1回開催以来、その注目度は着実に増し、多くの観客を京都へといざなってきた。また、観客のみならず、国内外から写真家や関係者が集うことで様々な交流を生み出し、新たな価値の創造に貢献するとともに、建築や伝統工芸の素晴らしさ、文化としての先端技術の発見など、京都の多彩な魅力を世界に提示している。引き続き、国際的な表現者としての写真家の誕生・育成につながる事業として、また伝統と革新を繰り返してきたこの地の文化を思いがけない角度から刺激し続ける仕組みとして、さらなる展開を期待したい。


京都創造者賞

グンゼ株式会社 様
 
「多様な事業展開や新たな交流拠点の創設等により
創業の地・綾部の地域振興に貢献」

綾部本社

綾部本社

・1896年 郡是製絲株式會社設立
・1909年 正量取引を開始
・1952年 「1シーズン1プライス」の建値制をメリヤス肌着業界で初導入。
ナイロン製のフルファッション靴下を日本初生産
・1986年 体内で分解吸収される手術用吸収性縫合糸の日本初となる販売開始
・2014年 あやべグンゼスクエア開設
・2018年 北部産業創造センター開設支援
北部産業創造センター

北部産業創造センター

  あやべグンゼスクエア

あやべグンゼスクエア


【事業内容】

2018年に没後100年を迎えたグンゼ創業者 波多野鶴吉氏は、「粗の魁」(品質粗悪)と酷評された京都の繭・生糸の品質向上に努め、1900年のパリ万博で金牌を受賞。地域を西日本最大の生糸生産地にまで成長させた。また、工女として採用した養蚕農家の子女への教育で「表から見れば工場、裏から見れば学校」と称され、養蚕家が正統な利益を確保できる科学的な鑑定方法に基づく買取制度「正量取引」を創案・開始。地域振興を目指す同社の理念は現代も息づき、グンゼ博物苑・あやべ特産館・綾部バラ園からなる「あやべグンゼスクエア」の開設や、産学公の交流型次世代ものづくり支援拠点「北部産業創造センター」の開設支援など、地域振興に大きく貢献するとともに、繊維を軸にプラスチックフィルムや医療、電子部品に至るまで幅広い事業展開を行っている。

【審査講評】

"人間尊重と優良品の生産を基礎として、会社をめぐるすべての関係者との共存共栄をはかる"――波多野鶴吉氏が掲げたこの「創業の精神」は今も新鮮である。その揺るがぬ精神があってこそ、倫理性と創意に溢れる取り組みが革新を生み続け、事業が自ずと多様に展開し、世界企業へと成長されたのであろう。「あやべグンゼスクエア」の開設や「北部産業創造センター」の開設支援に見られるとおり、現代においても創業の地・綾部への想いと貢献の大きさは計り知れない。京都らしいモノづくり、さらにコトづくりを牽引する企業として、また、地域社会の歴史と文化を創造し続ける事業者として、さらなる飛躍を期待したい。


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